北海道東部のミズナラ造林地における稚樹育成段階での施業法が樹高成長に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effect of growth treatment on Quercus crispula plantation at the juvenile stage in the Eastern Hokkaido, Japan
  • ホッカイドウ トウブ ノ ミズナラ ゾウリンチ ニ オケル チジュ イクセイ ダンカイ デ ノ セギョウホウ ガ ジュ コウセイチョウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

九州大学北海道演習林で実施されているミズナラ造林施業において,稚樹育成段階での施業法が樹高成長に与える影響を評価した.従来行われてきた今田(1972)が提唱した構造材林作業法に従い林地に採取種子を播種した2 年後に未播種部分の刈払い(筋刈り)を行い,3 年後に播種部分をミズナラ実生も含めて刈払う試験区(台切区),台切区より3 年目の刈払い処理を除いた試験区(筋刈区),林地に播種後に密度を調整した試験区(林地間引区),苗畑で根切りして育苗した苗を3年後に移植する試験区(苗畑育成区)をそれぞれ設定し樹高と生存率を比較した.播種6 年後の樹高は筋刈区で台切区よりも大きく,生存率は林地間引区が高かった.樹高や施業効率を考慮すると,筋刈り処理によるミズナラ造林法が効率的な選択肢になると考えられた.

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