メトトレキサート(MTX)開発の歴史と臨床試験
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- 鈴木 康夫
- 東海大学
書誌事項
- タイトル別名
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- History of the development of methotrexate as an anchor drug for the treatment of rheumatoid arthritis
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説明
<p> 葉酸拮抗薬であるメトトレキサート(MTX)が小児白血病に投与されたのは1948年であるが,1950年代に入ると,MTXの筋注投与の関節リウマチ(RA)や尋常性乾癬に対する有効性が示された.その後,12時間毎の間歇的パルス経口投与法の有効性が,多施設無作為化二重盲検試験で示されると,1988年に米国食品医薬品局にRA治療薬として承認された.</p><p> 本邦では1999年に,臨床試験の結果を受けて承認され,2011年には公知申請というかたちで,高用量,週16mgまでの使用,第1選択薬としての使用が可能になった.</p><p> 近年,長期服用の高齢RA患者の増加に伴い,感染症やリンパ増殖性疾患の増加が問題視されている.本稿では,抗リウマチ薬としてのMTXの開発の歴史を解説する.</p>
収録刊行物
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- 臨床リウマチ
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臨床リウマチ 35 (4), 205-213, 2023
一般社団法人 日本臨床リウマチ学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390018274813645312
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- ISSN
- 21890595
- 09148760
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可