国境を垣根とした偏狭性:サーベイ・データを用いた指標の導入とその分析例
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- 影山 純二
- 明海大学経済学部
書誌事項
- タイトル別名
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- National Parochialism: A Study Based on Survey Data
抄録
<p>グローバル化の進展とともに,国境を垣根とした偏狭性(自国に対する内集団ひいき,national parochialism)の合理性に疑問符が付くようになった.この問題に接近するに際し,従来のほとんどの研究は実験的手法を用いて偏狭性を測定している.一方,サーベイ・データを用いて偏狭性を測定・分析した研究は最近出版された1本のみである.そこで本稿では,サーベイ・データを用いた分析をその妥当性を含め概観する.その上で,世界価値観調査の日本国内限定質問項目を用い,偏狭性と評価不安傾向の相関関係について分析する.実験的手法を用いた研究で両者に正の相関があることが指摘されており,本稿ではサーベイ・データを用いて同様の結論が得られるか検証するためである.分析結果は実験的手法の関係と整合的であった.この成果を含めこれまでの研究結果は,偏狭性を考察する上でのサーベイ・データの有効性を示している.</p>
収録刊行物
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- 行動経済学
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行動経済学 16 (Special_issue), S21-S24, 2024-03-29
行動経済学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390018285212060928
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- ISSN
- 21853568
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可