ひろがる つながる 高次脳機能障害

  • 鈴木 匡子
    東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学

書誌事項

タイトル別名
  • Toward Further Understanding of Cognitive Dysfunction

抄録

<p>  高次脳機能障害の研究には, 症候を理解し, 診断や治療に結びつける臨床的側面と, 症候を深く検討することで高次脳機能にかかわる脳のしくみを明らかにする神経科学的側面がある。近年では心理学, 老年学, 情報学, 社会学など多くの分野が, 高次脳機能障害に関連する研究に携わっている。さらに, 高次脳機能障害者の支援のために, 行政や福祉, 地域だけでなく, 当事者や介護者も参加した体制作りが始まっている。このような状況において, 高次脳機能障害にかかわる医療者はこれまで以上に広い分野の人とつながり, 相互に強みを生かしながら研究を進めていくことが求められている。そのためには, 他分野の人にもわかりやすく情報を発信し, さまざまな分野への興味をもち続けることが必要と考えられる。 </p>

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参考文献 (6)*注記

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