高齢者における非利き手での短時間箸操作運動学習に関連する脳内ネットワークの検討

DOI
  • 武田 さより
    東京都立大学大学院 人間健康科学研究科作業療法科学域
  • 宮本 礼子
    東京都立大学大学院 人間健康科学研究科作業療法科学域 東京都立大学 健康福祉学部作業療法学科

書誌事項

タイトル別名
  • Networks associated with short-term motor learning of chopstick-use skills with the non-dominant hand in older adults

抄録

<p>【目的】高齢者における, 非利き手での短時間の箸操作学習に関連する, 安静時脳内ネットワークの解明を目的とした。【方法】右利きの健常高齢群と若年群, 各20名を対象とした。左手で9分間箸操作を練習し, 箸操作技能と, 安静時fMRIで取得した脳の安静時機能的結合 (RSFC) における, 練習前後変化と, 両者の相関関係を検討した。【結果】箸操作技能は両群とも練習後に有意に向上した。RSFCは, 高齢群では右一次運動野 (M1)–左角回のRSFCが練習後に有意に増加し, その変化は箸操作技能の向上と相関していた。若年群では右M1–左縁上回, 右M1–左小脳第II脚のRSFCが練習後に増加し, 右M1–左小脳第II脚の変化は箸操作技能の向上と相関していた。【結論】高齢群において非利き手での箸操作学習初期段階には, 右M1–左角回という, 若年群とは異なる安静時ネットワークが関連していたことが示唆された。</p>

収録刊行物

  • 臨床神経生理学

    臨床神経生理学 52 (2), 85-94, 2024-04-01

    一般社団法人 日本臨床神経生理学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018296284332416
  • DOI
    10.11422/jscn.52.85
  • ISSN
    2188031X
    13457101
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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