受療行動を踏まえた医療需要予測に関する実証的研究

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タイトル別名
  • Empirical Study on Demand for Medical Care Based on Patient Behavior
  • ジュリョウコウドウ オ フマエタ イリョウ ジュヨウ ヨソク ニ カンスル ジッショウテキ ケンキュウ

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近年,医療需要予測に基づいて将来の方向性を検討する病院が増加しており,医療需要予測に対するニーズが高まっている。本稿では,精度の高い医療需要予測モデルを構築するという目的のもと,病院への入院に焦点を当て,①病院へのアクセシビリティを考慮した受療圏の特定化,②どのような基準で受療する病院を選択しているかという受療行動に基づいた「病院の魅力度」の測定,③「病院までの距離」と「病院の魅力度」によって構成されるハフモデルを用いた来院確率の推計について検討し,医療需要予測モデルを構築した。鹿児島市立病院を例にあげてモデルの精度を検証した結果,①性別・年齢階級別に分けて医療需要予測を行うこと,②来院確率を決定づける「病院の魅力度」に受療行動を踏まえた総合指標を用いること,③受療圏に来院確率を適用することで,医療需要予測の精度を高められることが明らかになった。

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