若者支援におけるユースセンターの可能性に関する一考察 : 兵庫県尼崎市の取り組みを事例に

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  • ワカモノ シエン ニ オケル ユースセンター ノ カノウセイ ニ カンスル イチコウサツ ヒョウゴケン アマガサキシ ノ トリクミ ヲ ジレイ ニ

Abstract

研究ノート

若者支援では、困難を抱える若者を対象とするターゲット・サービスにとどまらず、すべての若者を対象とするユニバーサル・サービスへの関心が高まっている。本研究は、ユニバーサル・サービスを展開するユースセンターに着目し、若者支援における特徴と可能性を検討することを目的とした。子ども・若者施策を推進する兵庫県尼崎市の取り組みを事例に、文献調査および職員へのヒアリング調査を行った。調査の結果、ユースセンターでは、課題として顕在化する前の若者の「生きづらさ」を拾い上げていることが明らかとなった。これに対し、ユースセンターでは、必要に応じて専門職や関係機関に繋ぎ、連携を図っている。さらに、多様な活動を通して、本人を取り巻く関係性や経験を豊かにすることでエンパワメントを促している。以上より、ユースセンターは、リスクの早期発見・対応を可能にする、また、福祉と教育を横断したアプローチにより、若者のエンパワメントを促進する可能性を有していることが考察された。

Journal

  • 共生学ジャーナル

    共生学ジャーナル 8 200-216, 2024-03

    大阪大学大学院人間科学研究科『共⽣学ジャーナル』編集委員会

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