文字の読みにくさを訴えたパーキンソン病患者に対する作業療法介入

DOI
  • 細川 大瑛
    国立病院機構仙台西多賀病院リハビリテーション科 東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学分野
  • 平山 和美
    山形県立保健医療大学
  • 大泉 英樹
    国立病院機構仙台西多賀病院脳神経内科
  • 馬場 徹
    国立病院機構仙台西多賀病院脳神経内科
  • 武田 篤
    国立病院機構仙台西多賀病院脳神経内科

書誌事項

タイトル別名
  • Occupational therapy for a patient with Parkinson's disease who complained of difficulty reading

抄録

<p>書類の文字が読みにくいと訴えたパーキンソン病患者を担当した.読みにくさが起こる状況の聴取と検証により,コントラスト感度低下がその原因と考えられた.文字の色調や文字の幅・大きさを変えたことにより,読みにくさが改善した.コントラストを強調させる操作,すなわち背景地と視覚対象の境界検出を容易にしたことが,問題解決に有効であったと考えられた.一連の評価と介入により,読みにくさの原因と解決策が同時に明らかになったのみならず,患者自身の症状理解が深まり,対応策を身につけることができた.疾患に特徴的な病態を理解し,問題が起こる生活状況の把握と詳細な検証をすることが,原因究明や対応策を見出す介入となりうる.</p>

収録刊行物

  • 作業療法

    作業療法 43 (2), 230-238, 2024-04-15

    一般社団法人 日本作業療法士協会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018351898021632
  • DOI
    10.32178/jotr.43.2_230
  • ISSN
    24344419
    02894920
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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