緊張性心嚢気腫に対して胸骨左縁アプローチでドレナージを行った胸腹部鈍的外傷の一例

DOI
  • 岡本 啓志
    大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター
  • 片山 祐介
    大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター
  • 蛯原 健
    大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター
  • 石村 友里恵
    大阪大学医学部附属病院卒後教育センター
  • 松本 寿健
    大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター
  • 島崎 淳也
    大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター
  • 入澤 太郎
    大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター
  • 織田 順
    大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF TENSION PNEUMOPERICARDIUM IN BLUNT TRAUMA TREATED USING AN ANTERIOR PARASTERNAL APPROACH

抄録

<p> 症例は41歳男性. 交通事故により受傷し, 当院に搬送された. Trauma pan-scanで右気胸, 心嚢気腫, 腸間膜損傷による腹腔内出血と診断した. Computed tomography (CT) 撮像後にショックに至ったため, 出血性ショックと判断し, 緊急開腹止血術を施行し, open abdomen management (OAM) とした. 心嚢気腫, 右気胸に関しては心嚢と右胸腔が交通していると判断し, 右胸腔ドレナージのみを施行した. 集中治療室入室後に緊張性心嚢気腫による閉塞性ショックに至った. OAM中のため, 心嚢と腹腔内が交通する可能性があったため, 剣状突起下アプローチではなく胸骨左縁アプローチで心嚢ドレナージを施行した. ドレナージ後はショックを離脱し, 第52病日に自宅退院した.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018362622795776
  • DOI
    10.11382/jjast.38.3_07
  • ISSN
    21880190
    13406264
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ