日本人健常大学生における研究室内と日常生活時の歩行状態の比較

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タイトル別名
  • Comparison between gait characteristics in a free-living situation and in-laboratory walking among Japanese university students

抄録

目的:日本人健常大学生の研究室内と日常生活時の歩行状態を比較して,日常生活時の歩行状態の実態を明らかにする。 <br>方法:健常大学生を対象に,両足首に装着する歩行センサーを用いて研究室内及び日常生活時の歩行状態(歩行速度,歩幅,ピッチ)を測定した。研究室内の歩行は,5m歩行テストで測定した通常歩行速度で研究室内の周回コースを5分間歩行した時の歩行とした。日常生活時1週間の歩行状態について,研究室内の測定値よりも低い値,範囲内,高い値の出現割合を求めた。また,日常生活時の履物の違いによる歩行状態の差の有無を検討した。 <br>結果:日常生活時の歩行状態評価の解析対象者は8名(男性2名,女性6名,年齢22.1±0.4歳)であった。日常生活時は,研究室内よりも歩行速度が遅い,歩幅が短い,ピッチが遅い割合がそれぞれ,79.4±14.6%,69.8±25.3%,73.4±15.6%であった。日常生活時においてスリッパを履いている時の歩行速度,歩幅,ピッチは他の履物条件の時よりも低値を示した。 <br>結論:日本人健常大学生の日常生活時の歩行は,研究室内の歩行よりも歩行速度が遅く,歩幅が短く,ピッチが遅い歩行が多かった。研究室内で行った通常歩行の歩行状態は日常生活時の歩行状態と異なっており,研究室内の結果を基に日常生活時の歩行状態を推測する際には注意が必要である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018373958745984
  • DOI
    10.24804/ree.2309
  • ISSN
    24342017
    13475827
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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