An attempt to reconstruction of landscape changes in Ulaanbaatar for about 100 years based on old photographs and illustrations
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- WATANABE Mitsuko
- Bunkyo Univ.
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- KONAGAYA Yuki
- National Museum of Ethnology
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- HOTTA Ayumi
- Ritsumeikan Univ.
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- YATSUO Hiroshi
- Tokyo Polytechnic Univ.
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- TAKIGUCHI Ryo
- Mongolia-Japan Center
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- SUZUKI Kohei
- Tokyo University of Agriculture
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- YAMANAKA Norikazu
- Tottori Univ.
Bibliographic Information
- Other Title
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- 古写真・絵図を用いた約100年間のウランバートル景観変化復元
Abstract
<p> はじめに</p><p>近年,デジタル化技術の向上により高解像度かつ鮮明な画像として古い写真資料を保存することや,インターネット技術の普及によりアーカイブに収蔵された資料が全世界から閲覧可能になった。景観研究における古写真利用という観点からは,それまで撮影者や所有者が属する国・地域の所蔵者・所蔵機関ごとに個別に収蔵されていた写真資料に,地理的制約を超えて容易にアクセスすることが可能となったことの意義は大きい。本研究では,複数の機関が所蔵・公開しているウランバートルの古写真と,同時期に描かれた絵図,衛星画像の比較検討により写真の撮影地点を同定し,約100年間のウランバートルの景観変化を復元することを目的とする。</p><p>使用したデータ</p><p>モンゴルの首都ウランバートルについては,外国人旅行者,研究者やウランバートルに滞在した商人が19世紀末から20世紀中葉にかけて撮影した膨大な量の写真が残されている。その内,主にノルウェーの冒険家/商人であったOscar Mamenが1910~1920年代にかけて撮影した写真群と,アメリカの探検家/博物学者であったRoy Chapman AndrewsとYvette Borup Andrewsが1920年代に撮影した写真群を利用した。特にO. Mamenが撮影した古写真群については,写真の撮影日時や撮影場所,被写体に関するメタ情報が豊富である。写真の撮影地点が明らかにできれば,当時の景観を復元するために有用なデータ群となる。一方,空間的な広がりという点において,古写真から見えてくる風景は撮影地点周辺に限られる。そこで本研究では,使用する古写真群が撮影されたのとほほ同時期に,モンゴル人画家Jugderが描いた絵図を利用した。このウルガ(ウランバートル)鳥瞰絵図では,建物や街並みに加え,当時の日常生活も詳細に描写されており,現在Bogd Khan Palace Museumに所蔵されている。</p><p>古写真・絵図の比較対照に基づく約100年のウランバートル景観復元</p><p>O. Mamenが撮影した古写真に写りこんだ被写体と,Jugderが描いたウルガ鳥瞰絵図に描かれた地物を丹念に比較したところ,当時の古写真の撮影位置を特定することが可能であることが確認された。</p><p>また絵図と現在の衛星画像の詳細な比較対照作業と現地調査を通して古写真の撮影地点を同定して,そこから同じ方向,同じ角度でリピート写真撮影(repeat photography)を行い,景観の変化を視覚的に示す新旧比較写真のセットを作成することができた。</p>
Journal
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- Proceedings of the General Meeting of the Association of Japanese Geographers
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Proceedings of the General Meeting of the Association of Japanese Geographers 2024s (0), 278-, 2024
The Association of Japanese Geographers
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390018384729591552
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
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- Abstract License Flag
- Disallowed