書誌事項
- タイトル別名
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- Making of Fungal Evolutionary Trees in a Classroom Practice
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抄録
type:text
[要約] 菌類は学校教育の中で扱われることが少ない生物群である。また,生物の授業において進化系統樹は教科書の中で紹介されていても,系統樹の作成までが実践される例は少ない。そこで本研究では,実際にソフトウェア(MEGA11)を用いてDNAの塩基配列に基づいた進化系統樹を作成し,形態から推定できる系統樹と比較する授業を行うことで,生物,特に菌類の分類についての学習効果とコンピュータを用いた解析に対する受講生の考え方の変化を明らかにした。その結果,菌類の分類について考える視点が,形態や生活様式を中心としたものから系統関係を踏まえたものに変化する等,本授業実践は生物の分類の学習に効果をもたらすことが示された。また,コンピュータを用いた解析については,「難しそう」という理由から不安を抱いていた受講生が多かったが,実際に進化系統樹を作成することで,得られた達成感から不安が解消されるとともに,解析法の学びに対する積極性を育むことができた。
収録刊行物
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- 千葉大学教育学部研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University
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千葉大学教育学部研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University 72 155-162, 2024-03-01
千葉大学教育学部
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390018384730724992
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- NII書誌ID
- AA11868267
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- ISSN
- 13482084
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB