複数の傾斜ワイヤを合成するCT画像スライス感度プロファイル測定法の精度検証

書誌事項

タイトル別名
  • Accuracy Verification for Slice Sensitivity Profile Measurement Method by Averaging the Multiple Tilted Wires in Computed Tomography Image

抄録

<p>【目的】ヘリカルスキャンにおいて,傾斜ワイヤ法によるslice sensitivity profile(SSP)測定は不適切であるといくつかの研究で示されている.本研究ではこの問題を改善するため,複数の金属線プロファイルを合成する傾斜ワイヤ合成法を従来の微小コイン法と比較し精度を検証した.【方法】微小コインおよび傾斜ワイヤ合成ファントム(外径70 mm, ドーナツ型で円周上から中心に集まる傾斜ワイヤ8本)をガントリ中心部および辺縁部に置き64列CTで撮影した.画像はスライス厚0.5 mmで再構成した.【結果】中心部における微小コイン法full width at half maximum(FWHM)と傾斜ワイヤ合成法FWHMの差は−0.015~−0.004 mm(−1.98%~−0.56%)で合成本数によって変わらなかった.上方8 cmでは0.001~0.029 mm(0.11%~3.74%),上方16 cmでは0.014~0.078 mm(1.86%~10.25%)と中心から離れるにつれ,また合成本数が少ない場合ほど差が大きくなった.【結語】4本(時計0時方向より90°ずつ角度を変えた)以上のワイヤ合成で微小コイン法との乖離がわずかとなり,正確に測定することができる可能性を示唆した.</p>

収録刊行物

参考文献 (9)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ