運動が関節軟骨に及ぼす遺伝子変化の探索と検証
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- 村田 健児
- 埼玉県立大学 保健医療福祉学部 理学療法学科
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- 川端 空
- 埼玉県立大学 大学院保健医療福祉学研究科 日本学術振興会 特別研究員 医療法人東西医会 草加整形外科内科
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- 高須 千晴
- 埼玉県立大学 大学院保健医療福祉学研究科
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- 眞下 葵
- 埼玉県立大学 大学院保健医療福祉学研究科
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- 押田 竜河
- 埼玉県立大学 大学院保健医療福祉学研究科 医療法人東西医会 やつか加整形外科内科
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- 曽根 賢太
- 埼玉県立大学 保健医療福祉学部 理学療法学科
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- 二瓶 孝太
- 埼玉県立大学 保健医療福祉学部 理学療法学科
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- 永田 詩織
- 埼玉県立大学 保健医療福祉学部 理学療法学科
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- 金村 尚彦
- 埼玉県立大学 保健医療福祉学部 理学療法学科
書誌事項
- タイトル別名
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- ―細胞膜関連因子に着眼して―
説明
<p>変形性関節症は関節軟骨の変性を主病変とする運動器疾患である。運動が軟骨変性の予防に効果的であるという報告は散見するが,そのメカニズムはまだ完全には明らかにされていない。本研究では,運動が軟骨組織にどのような影響を及ぼすのか網羅的遺伝子発現データを解析するため,Gene Expression Omnibus (GEO)のデータセットを使用し,運動の有無による細胞膜に関連する発現変動遺伝子を特定した。その結果,15日以上の運動によって高い発現を示した細胞膜関連遺伝子として,Gpld1が同定された。さらにネットワーク解析では,Hub遺伝子としてApp,Apoe,Bace1,MMP-2,MMP-9が抽出された。4週間の運動効果をリアルタイムPCR法で評価したところ,Gpld1 mRNAが運動によって増加したことが確認された。この結果から,15日以上の運動は軟骨組織の軟骨細胞膜へ影響を及ぼし得る刺激であり,運動効果を示す一要因となる可能性がある。</p>
収録刊行物
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- 理学療法 - 臨床・研究・教育
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理学療法 - 臨床・研究・教育 31 (1), 55-60, 2024
公益社団法人 埼玉県理学療法士会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390018428978604544
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- ISSN
- 18808948
- 1880893X
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可