1.解剖と病態から考える炎症性爪疾患の診断と治療
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- 川島 裕平
- 慶應義塾大学,東京都済生会中央病院
抄録
<p>爪疾患や爪トラブルで皮膚科を受診する患者は少なくなく,その中でも炎症性爪疾患に遭遇する機会は稀ではない.そのため,診断や治療に関する正確な知識を習得しておくことが求められる.本稿では代表的な炎症性爪疾患である爪乾癬,爪扁平苔癬,さらにこれらの疾患との鑑別が重要となる特発性トラキオニキアの症例を提示し,皮膚科医として知っておくべき炎症性爪疾患の特徴的な爪症状や診断のプロセス,治療に対する考え方について解説を行う.炎症性爪疾患の診療に際しては,爪症状から炎症の主座を推定し,爪器官の解剖や病態を考慮した生検,効果的な治療を行うことが重要である.</p>
収録刊行物
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- 日本皮膚科学会雑誌
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日本皮膚科学会雑誌 134 (4), 701-709, 2024-04-20
公益社団法人 日本皮膚科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390018428979277824
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- ISSN
- 13468146
- 0021499X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可