仮想現実技術を用いた脳再プログラミング療法が脳性麻痺患者の痙縮に及ぼす効果

DOI
  • 村川 雄一朗
    リハビリテーション科,mediVRリハビリテーションセンター大阪
  • 仲上 恭子
    リハビリテーション科,mediVRリハビリテーションセンター大阪
  • 新本 啓人
    リハビリテーション科,mediVRリハビリテーションセンター東京
  • 原 正彦
    リハビリテーション科,mediVRリハビリテーションセンター大阪 リハビリテーション科,mediVRリハビリテーションセンター東京 島根大学大学院医学系研究科 地域包括ケア教育研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of brain reprogramming therapy via virtual reality technology on spasticity in patients with cerebral palsy

抄録

<p>痙縮は脳性麻痺患者で最も頻繁に認められる症候の1つである.歩行機能や日常生活動作能力の低下に繋がるため,ボツリヌス療法や選択的脊髄後根切断術,軟部組織解離術等の介入手段が存在するが,副作用による影響や治療による疼痛,侵襲性などが存在するため非侵襲的かつ効果的な治療が望まれている.今回我々は,脳性麻痺による痙縮を有する3例(11歳の男児,26歳の成人期男性,12歳男児)にmediVRカグラ®ガイド下脳再プログラミング療法を行い,痙縮の改善や各種日常生活動作能力の改善が得られた症例を経験した.VRリハには入院や痛みを伴う侵襲的な介入を必要としないため,学齢期や就労期の脳性麻痺患者の痙縮治療に対する有用性が示唆されたと考えた.また,自宅や施設での実施容易性も強みであると考えた.今後症例数を集積したさらなる検討が望まれる.</p>

収録刊行物

  • 神経治療学

    神経治療学 41 (1), 55-59, 2024

    日本神経治療学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018428979347712
  • DOI
    10.15082/jsnt.41.1_55
  • ISSN
    21897824
    09168443
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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