小学校体育科体ほぐしの運動遊びにおける「共感的かかわり」を目指す教材の効果に関する研究

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タイトル別名
  • A Study on the Effectiveness of Educational Materials for Karada-hogushi no Undo-asobi in Elementary School Physical Education
  • − Learning from the Perspective of Development of Triadic Relations −
  • -「三項関係の発達」を手掛かりとした学びの様相に着目して-

抄録

本研究では,「三項関係の発達」を理論的枠組みとして小学校第2学年体育科の体ほぐし の運動遊びにおける学びの様相を描き「,共感的かかわり」を目指す「体ジャンケン・体ジャ ンケンダンス」「ペアで目隠し歩き・ペアでマットダイブ」「新聞紙走・クッションキャッチ 遊び」の教材の効果を検討した。その結果「,体ジャンケン・体ジャンケンダンス」と「ペ アで目隠し歩き」では1教材実施前の二項関係には交流としての学びの始点がある,2二 項関係の操作の簡易性は三項関係へ移行しやすくする,3教材の面白さの事象と表象が三 項関係をつくることが明らかとなった。また,4本研究の教材は体育授業として子どもた ちに受け入れられ,第1時の「体ジャンケン・体ジャンケンダンス」では「,体が軽くて, 元気がいい」という肯定的な体の状態・気づきへの改善「,自然と笑顔になる」という肯定 的な情緒的解放への改善,「話したくない」という否定的な仲間との関係の改善があった。 第2時の「ペアで目隠し歩き・ペアでマットダイブ」は,「自然と笑顔になる」という肯定 的な情緒的解放への改善があった。第3時の「新聞紙走・クッションキャッチ遊び」は改 善が認められなかった。仲間との関係の項目では全員が授業開始時に「まったくそう感じ ない」と回答していることからフロア効果がみられたと考えた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018440027850112
  • DOI
    10.60392/rinkyokyo.23.2_23
  • ISSN
    27592685
    1883180X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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