パルス高周波法を併用した神経根ブロックが奏効した回腸ストマ辺縁のびらんによる難治性痛の1症例
書誌事項
- タイトル別名
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- Thoracic root block combined with pulsed radiofrequency was effective for intractable pain due to erosion in the edge of an ileostomy: a case report
抄録
<p>回腸ストマは消化酵素を含む強アルカリ性の排液により周囲皮膚が障害されやすく,治療に難渋する痛みを伴うことがある.神経ブロックを契機に痛みが改善した症例を経験したため報告する.症例は60歳,女性.20歳代に卵巣嚢腫手術後イレウスを繰り返し40歳代に回腸ストマ造設に至った.血液透析施行,モルヒネ依存の既往がある.右下腹部の回腸ストマ下縁にびらん形成を生じて以来,同部に火傷様の強い痛みが生じていた.ジクロフェナク坐剤の使用により胃潰瘍をきたし,坐剤中止後に前医において持続硬膜外ブロックを開始し当科紹介となった.硬膜外カテーテル抜去後にパルス高周波による右Th10神経根ブロックを行った.痛みは軽減し,その後3度の硬膜外ブロックとミロガバリン等神経障害性痛治療薬によりnumerical rating scale(NRS)4/10以下となった.回腸ストマ辺縁の痛みは当初侵害受容性の痛みであるが,強い痛みが持続するうち中枢性感作による神経障害性痛を生じうると推測される.このような痛みには,パルス高周波法を併用した神経ブロックおよび神経障害性痛治療薬が有用と考えられた.</p>
収録刊行物
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- 日本ペインクリニック学会誌
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日本ペインクリニック学会誌 31 (4), 69-72, 2024-04-25
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390018451149545728
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- ISSN
- 18841791
- 13404903
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可