O-GlcNAc修飾されたタンパク質の特性

DOI
  • 亀村 和生
    長浜バイオ大学大学院バイオサイエンス研究科
  • 濱口 竜摩
    長浜バイオ大学大学院バイオサイエンス研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Properties of O-GlcNAc-modified proteins
  • Focus on proteins involved in intractable diseases
  • 難病に関わるタンパク質を中心に

抄録

O-GlcNAc修飾は,核,細胞質およびミトコンドリアにおいてタンパク質のセリン/トレオニン残基にN-アセチルグルコサミンが付加される動的な修飾である.これまでに,ヒトにおいては5000を超える基質タンパク質が同定されている.基質タンパク質には,O-GlcNAc修飾によっておそらくは親水性が高められ,液–液相分離現象を起こしにくい流動性が付与される.そして,O-GlcNAc修飾によって付与される物理化学的特性を基盤として,修飾されたタンパク質の生理活性が発揮されると考えられる.本稿では,我々が行ってきたO-GlcNAc修飾タンパク質の解析例を中心に,個々の基質タンパク質におけるO-GlcNAc修飾の不均質性の実態,およびO-GlcNAc修飾されたタンパク質の特性について述べる.

収録刊行物

  • 生化学

    生化学 96 (2), 170-174, 2024-04-25

    公益社団法人日本生化学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018462210573568
  • DOI
    10.14952/seikagaku.2024.960170
  • ISSN
    00371017
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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