糖鎖の深層理解のための分析技術

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書誌事項

タイトル別名
  • Analytical techniques for deep understanding of significance of glycan
  • Roles and responsibilities of quantitative glycan analysis in biochemistry
  • 糖鎖の定量解析技術が果たす役割

抄録

ヒトのゲノム解読後,タンパク質や脂質に無限の多様性を与える糖鎖の情報を読み取ろうと,さまざまな糖鎖解析技術が開発されてきた.レクチンアレイやオービトラップ型質量分析装置の登場は,糖鎖研究のメインストリームとして活用され,プロテオミクスとの境界領域に踏み込んだ研究をも加速化させた.一方,既存の技術は時間平均的な糖鎖構造をながめているにすぎない場合が多く,必ずしも糖鎖特有のダイナミクスを把握できているとはいえない.糖鎖研究には,現状の解析技術をもってしてもカバーできていない領域が残されていると予想される.本稿では,これら糖鎖の未知領域に踏み込むための定量的糖鎖解析法として,マイクロチップ電気泳動による高スループット化技術や硫酸化/リン酸化などの糖鎖の二次修飾解析のための技術について紹介する.

収録刊行物

  • 生化学

    生化学 96 (2), 199-206, 2024-04-25

    公益社団法人日本生化学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018462210575104
  • DOI
    10.14952/seikagaku.2024.960199
  • ISSN
    00371017
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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