書誌事項
- タイトル別名
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- Study on the bioavailability of iron in sea ice
- カイヒョウ ニ フクマレル テツ ノ セイブツ リヨウノウ ニ カンスル ケンキュウ
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説明
地球温暖化により極域海洋の海氷が融け始め,海氷が関わる鉄の研究が注目されている.海氷の融解は,海洋で不足しやすい鉄の供給過程として重要であることがわかってきた.一方で,海氷中の鉄の生物利用能に関する研究は,取り組むべき課題として残されていた.そこで著者らは,現場観測や植物プランクトンの培養実験,粒子態鉄の溶解実験を行うことで,海氷中の鉄の生物利用能の解明に取り組んだ.培養実験により,植物プランクトンが海氷中の粒子態鉄を利用して増殖したことを実証した.また溶解実験により,海氷中の粒子態鉄の一部は,海水中へ溶出することが明らかになった.これらの成果は,植物プランクトンの春季ブルーム形成メカニズムの理解に貢献するものである.
収録刊行物
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- 低温科学
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低温科学 82 93-101, 2024-03-29
低温科学第82巻編集委員会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390018506586213760
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- NII書誌ID
- AA12122962
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- HANDLE
- 2115/91802
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- NDL書誌ID
- 033539842
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- ISSN
- 18807593
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可