発達障害・知的障害を持つ子どもの自然体験活動を通した育ちの保護者の実感と認知

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タイトル別名
  • Parentsʼ realization and recognition of the growth of children with developmental and mental disabilities through nature activities
  • ハッタツ ショウガイ ・ チテキ ショウガイ オ モツ コドモ ノ シゼン タイケン カツドウ オ トオシタ ソダチ ノ ホゴシャ ノ ジッカン ト ニンチ

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抄録

発達障害・知的障害を持つ子どもたちの体験格差解消を目的として政府の資金援助を受けて認定NPOが行った海辺の自然体験活動のプロジェクト終了時,保護者からも継続の要望が出された。本研究は,保護者へのアンケート調査から,自然体験活動の効果と必要性および家族だけで行うことの困難を明らかにして,資金援助終了後も障害を持つ子どもたちの体験活動を行っていくにはどうしたらいいかを考えることを目的として行った。検証の結果,海辺の自然体験活動によって,豊かな感性の育ちや丈夫な体づくり,自分に自信を持つ等,多くの効果が確認された。しかし保護者だけでは安全確保が難しく,それが最大の不安であった。もし障害を持つ子どもたちの自然体験活動の介助や支援が,教育免許取得に必要な介護体験の実習として認められれば,問題解決に繫がるであろう。また持続可能性の問題は,事業団体を選ぶ際の申請書に資金援助期間の終了後の支援の継続方法を明記させ,助成終了後も持続可能かどうかを採択の重要な評価点にすることで解消していく等の方策が必要であろう。

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