von Hippel-Lindau syndromeの遺伝カウンセリング・遺伝学的検査・家族内情報共有・サーベイランスに関連する要因:遺伝カウンセリング記録を用いた後方視的研究
書誌事項
- タイトル別名
-
- Factors related to genetic counseling, genetic testing, sharing information with relatives, and surveillance in von Hippel- Lindau syndrome: a retrospective study using genetic counseling records
抄録
<p> von Hippel-Lindau syndrome(以下,VHL病)は早期発見・早期治療が重要な遺伝性腫瘍であるが,発端者の臨床診断から血縁者との情報共有やサーベイランス(SV)につながらない現状がある.そこで,VHL病患者の遺伝カウンセリング(GC)から血縁者のSVまでの関連要因を調査するため,当院における10年間の26家系41名75回のGC記録を対象にテーマ分析を行った.GC来談目的は遺伝学的検査(GT)受検が33名(80.5%),来談契機は,発端者は「血縁者のGTに発端者のGT結果が必要と知った」6名(31.6%),血縁者は「親の勧め」11名(50%)がもっとも多かった.テーマ分析の結果,GC来談・GT受検・家族内情報共有・SVにはさまざまな要因が関連していることが明らかとなった.結果より,発端者一人の負担にならないよう他の家族も巻き込むこと,発端者にGTとSVの意義を説明し,GC予約を円滑に行うことが大切と考えられた.</p>
収録刊行物
-
- 遺伝性腫瘍
-
遺伝性腫瘍 23 (4), 134-139, 2024-04-30
一般社団法人 日本遺伝性腫瘍学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390018506586742784
-
- ISSN
- 24356808
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可