減量・代謝改善手術候補者における肥満および食行動と抑うつ・不安の関連
書誌事項
- タイトル別名
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- Relationship of Obesity and Eating Behaviors with Depression and Anxiety in Candidates for Weight Loss Surgical Treatment
抄録
<p>近年肥満症は内科治療に加え,外科治療も盛んになりつつあるが,患者のストレス低減を担っていた情動的摂食を阻害する可能性もあり,減量・代謝改善手術前には心理社会面の評価が重要といわれている.当院では肥満症の多職種チームにメンタルヘルスの専門家も加わり,術前に心理社会的評価および心理テストを行い,なぜ高度肥満症に至ったのかの多因子をなるべく明らかにする視点をもちながら,本人の認知行動や能力上の傾向,精神疾患の有無やストレス状態などを評価し必要時には治療を行っている.本研究は肥満症患者の肥満度および食行動(binge eating)と抑うつ・不安との関連性について検討することを目的とした.減量・代謝改善手術候補者の術前心理社会的評価の際行ったbody mass index(BMI),ベック抑うつ質問票(Beck Depression Inventory)-Ⅱ,State-Trait Anxiety Inventory-Form(STAI),Bulimic Investigatory Test Edinburgh(BITE)について解析した.結果,BITEとBDI・STAI状態・STAI特性との間に有意な相関を認めたが,BMIとBITEには有意な相関は認められなかった.このことから過食症状が重度であるほど,抑うつや不安を強く感じる傾向があると考えられた.患者に対応する際は,肥満度とは関係なくBITEをはじめとしたメンタル指標を用いつつ潜在している食行動の問題,抑うつや不安に留意し介入する必要がある.</p>
収録刊行物
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- 心身医学
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心身医学 64 (3), 264-273, 2024
一般社団法人 日本心身医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390018518955918336
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- ISSN
- 21895996
- 03850307
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可