水素雰囲気中で加熱した多結晶質繊維の熱的安定性

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タイトル別名
  • Thermal Stability of Polycrystalline Wool Heated in Hydrogen Atmosphere

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説明

水素中で加熱した多結晶質繊維(PCW)の熱的変化を調査した。 2 種のPCW試料,すなわち,PCW成型体とPCWバルクファイバーを本研究で使用した。試料は電気炉内に設置した。水素ガスを毎分200 mLで炉内に流した。1600℃まで毎分 5 ℃で昇温し, 5 時間保持後,毎分 5 ℃で降温した。PCW成型体では,シリカバインダーを使用した試料がアルミナバインダーを使用した試料より重量減少が大きかった。これは,シリカバインダー水素中加熱により,SiOガスを生成して揮発したと考えた。PCWバルクファイバーでは,EDX結果を元にして計算した重量減少率と測定値を比較した結果がよく一致した。重量減少とXRDの結果から,ムライトを主成分とする繊維において,加熱過程で水素によりムライト相が還元されることが示唆された。

収録刊行物

  • 耐火物

    耐火物 69 (10), 491-497, 2017-10-01

    耐火物技術協会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018518956397696
  • DOI
    10.60431/taikabutsu.69.10_491
  • ISSN
    27593835
    00398993
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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