Al2O3-SiO2系耐火物に存在する鉄系化合物の存在形態

  • 井上 博靖
    一般財団法人 岡山セラミックス技術振興財団
  • 松本 修治
    一般財団法人 岡山セラミックス技術振興財団
  • 中坊 一也
    一般財団法人 岡山セラミックス技術振興財団
  • 内田 茂樹
    一般財団法人 岡山セラミックス技術振興財団
  • 平 初雄
    一般財団法人 岡山セラミックス技術振興財団

書誌事項

タイトル別名
  • Iron-based Compounds in Al2O3-SiO2 Refractories

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説明

代表的なAl2O3-SiO2系耐火物中の鉄系化合物の存在形態を,断面観察,スポット組成分析,マイクロスポットX線回折測定を行い調査した。鉄系化合物の形態は気孔隣接系と粒内系に分類することができ,気孔隣接系は多数の粒子から構成される集合体であった。粒内系ではAl2O3にFe2O3および/またはTiO2が骨材内に分散していた。Al2O3-SiO2系耐火物の気孔隣接系で確認された粒子群の主な結晶相はHematite (Fe2O3)であったが,1400 ℃(0.5時間)熱処理した気孔隣接系で確認された粒子群の主な結晶相はRutile (TiO2) およびMullite(3Al2O3・2SiO2) であり,高温の熱処理後に鉄成分は拡散した可能性がある。

収録刊行物

  • 耐火物

    耐火物 72 (11), 433-443, 2020-11-01

    耐火物技術協会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018518956404992
  • DOI
    10.60431/taikabutsu.72.11_433
  • ISSN
    27593835
    00398993
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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