地域包括支援センターにおける地域住民との協働による認知症支援

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Support for Dementia Patients Provided by Community Comprehensive Support Centers in Collaboration with Local Residents in Urban Areas with Rapidly-Growing Aging Populations
  • 高齢化率が高い都市部に着目して

抄録

本研究の目的は、都市部の高齢化率が高い地域を担当する地域包括支援センターに焦点をあて、地域で暮らす認知症高齢者を早期に発見するための取り組みの現状と課題を明らかにすることである。研究趣旨に同意が得られた6 つの地域包括支援センターを対象に半構造化面接を行った。聞き取り調査の逐語録からは、【認知症高齢者の早期発見を妨げる包括側の要因】【認知症高齢者の早期発見を妨げる住民側の要因】【地域住民との協働を促進する要因】の3 つのコアカテゴリが得られた。地域包括支援センター職員は、高齢者単独世帯が多い都市部ならではの課題として、地縁によるつながりが他の地域よりも乏しく、認知症高齢者の実態把握が困難であることを認識していた。この課題を克服するために、地域商店街の店員や、配達や集金を扱う企業や団体職員などを介して地域住民と協働することにより、地縁に代わる新たなつながりを見いだしつつあることが確認できた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018616996156160
  • DOI
    10.34591/humanwellbeing.23.2_153
  • ISSN
    24359254
    13465821
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ