当科における再発・転移頭頸部癌に対するペムブロリズマブ療法の検討

  • 山内 盛泰
    佐賀大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
  • 石田 知也
    佐賀大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
  • 峯崎 晃充
    佐賀大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
  • 嶋崎 絵里子
    佐賀大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
  • 倉富 勇一郎
    佐賀大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座 高木病院がんセンター・耳鼻咽喉科

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical analysis of pembrolizumab therapy for recurrent or metastatic head and neck cancer: A single center retrospective study

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説明

2019年12月からの2年間にペムブロリズマブ療法を開始した39例(単独22例,併用17例)について検討した。単独療法の奏効割合は全体で36%,CPS≥20で36%,CPS 1-19で50%,CPS<1で0%であった。併用療法では全体53%,CPS≥20で71%,CPS 1-19で43%,CPS<1で33%であった。1年/2年生存割合は全体66/40%,単独63/48%,併用71/32%であった。生存期間中央値はいずれも17.2ヶ月であった。CPS別ではCPS≥20で25.4ヶ月間,CPS 1-19で15.5ヶ月間,CPS<1で14.9ヶ月間であった。irAEありの群(13例)では,なしの群(26例)と比較して奏効割合(67 vs 33%),生存割合(2年83 vs 59%)ともに良い結果であった。80歳以上の高齢者(8例)では,投与期間中央値,生存期間中央値ともに全体よりも長く,忍容性ありと考えられた。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 50 (1), 13-18, 2024

    日本頭頸部癌学会

参考文献 (11)*注記

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