治療に難渋した非定型尺骨骨幹部骨折の1例

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抄録

<p>ビスホスホネート製剤(以下BP製剤)長期投与中に生じた比較的稀な非定型尺骨骨幹部骨折の1例を経験し,第141回西日本整形・災害外科学会学術集会にて報告した.術後経過観察中偽関節の診断にて腸骨移植を併用した再手術が必要となったので追加報告する.BP製剤内服歴19年,77歳女性,屋外歩行中転倒し,右前腕を打撲し受傷.受傷後18日目に当院紹介初診.非定型骨折の診断にてBP製剤内服中止とし,ロッキングプレートで内固定を行った.また超音波骨折治療およびテリパラチド連日投与開始した.経過観察中偽関節の診断にて術後14ヶ月で自家骨移植を用いたロッキングプレートによる内固定を行った.またテリパラチド継続及び超音波骨折治療再開した.再手術術後6ヶ月で骨癒合得られた.自家骨移植を併用した内固定で比較的短期間で骨癒合得られたことから,初回手術時に自家骨移植を併用した内固定を考慮すべきだったと考える.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018672472921856
  • DOI
    10.5035/nishiseisai.73.156
  • ISSN
    13494333
    00371033
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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