セメントBHAにおける術中角度計を用いた前捻角の評価

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抄録

<p>【はじめに】近年高齢者の人工骨頭置換術(以下BHA)ではセメント使用が推奨されており,セメントBHAではステム挿入時の前捻の自由度が高い.今回我々は術中ステム前捻角を測定する器具(角度計)を使用し,測定した術中前捻角と術後CTで測定したステム前捻角を比較した.【対象】2022年4月~2023年3月までに施行した35股(右23股,左12股),平均年齢85.5歳(67-103),男性9例,女性26例であった.ステムはpolished taper typeを使用し,全例Conjoined tendon Preserving Posteriorアプローチ,第三世代のセメントテクニックで行った.ステム前捻は術後CTで評価し,ステム頸部軸とSurgical epicondal axis(SEA)のなす角度を術後前捻角と定義した.【結果】術中,術後前捻角の平均誤差は4.6±2.6°(0.2-9.9°)であり,誤差5°以内の症例が66%で誤差10°以上の症例はなかった.【結語】角度計は術中の前捻角の評価に有用であると考える.</p>

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  • CRID
    1390018672472927104
  • DOI
    10.5035/nishiseisai.73.21
  • ISSN
    13494333
    00371033
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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