非転位型大腿骨頚部骨折に対する骨接合術の後捻角と再手術率

DOI
  • 兼田 慎太郎
    独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院整形外科
  • 河野 裕介
    独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院整形外科
  • 岩崎 賢優
    独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院整形外科
  • 土持 兼信
    独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院整形外科
  • 畑中 敬之
    独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院整形外科
  • 大森 裕己
    独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院整形外科
  • 江口 大介
    独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院整形外科
  • 木戸 麻理子
    独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院整形外科
  • 衛藤 凱
    独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院整形外科
  • 土屋 邦喜
    独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院整形外科

抄録

<p>【はじめに】非転位型大腿骨頚部骨折での単純X線学的指標,特に後捻角と再手術の関係を検討すること.【対象と方法】2018年10月から2022年3月に当院で骨接合術を施行した上記骨折中,1年以上経過観察できた38例38関節を対象とした.男性7例,女性31例,手術時平均年齢は77歳,平均フォローアップ期間は1.4年であった.手術は原則in situで固定され,内固定材料は手術時期に応じてHansson pin 9例,Twin hook 23例,DHS 6例であった.再手術群と非再手術群でX線学的指標を比較した.統計はStudent’s t-testもしくはFisher’s exact testを用い,p<0.05を有意とした.【結果】6例(16%)に再手術を要し,原因はLate segmental collapse 1例(3%),偽関節5例(13%)であった.再手術群/非再手術群でGarden分類(Stage I/II): 2/4 vs 13/19(p=1.00),Garden alignment index: 171度 vs 170度(p=0.76),後捻角: 11.6度 vs 3.2度(p=0.007)と再手術群で後捻角が有意に大きかった.後捻角毎の再手術率は,10度未満で10%(3/31),10-20度で33%(2/6),20度以上で100%(1/1)であった.【結論】再手術例は有意に後捻角が大きかった.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018672472929280
  • DOI
    10.5035/nishiseisai.73.24
  • ISSN
    13494333
    00371033
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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