大腿骨頚基部骨折の診断についての検討

DOI

抄録

<p>【背景】大腿骨頚基部骨折は2011年ガイドラインで定義され,CT検査の進歩により診断精度が向上した.頚基部骨折は回旋不安定性を有し正確に診断し治療法を検討することが求められる.【目的】2021年1月~2023年1月までに当院で手術を行った大腿骨近位部骨折383例を対象とし,全例,X線およびCTで頚基部骨折の頻度を検討した.また,初診時の診断と比較も行った.【結果】大腿骨近位部骨折に占める頚基部骨折の割合は8.3%(34/383例)であった.初診時頚部骨折と診断された中で頚基部骨折が2.3%,転子部骨折には11.9%含まれていた.頚基部骨折に対する治療は骨接合術22例,人工骨頭挿入術12例で,骨接合術を行った2例が偽関節のため再手術となっていた.【結語】報告と同様,当科での検討でも頚基部骨折の術後合併症は,頚部骨折,転子部骨折に比べ高く,X線だけでなくCTを用いて診断,治療法を慎重に決定する必要があることを認識した.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018672472932864
  • DOI
    10.5035/nishiseisai.73.46
  • ISSN
    13494333
    00371033
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ