上腕三頭筋腱付着部裂離骨折に対しsuture bridge法を行った1例

Abstract

<p>【はじめに】高齢女性の上腕三頭筋腱付着部肘頭裂離骨折に対してsuture bridge法を行い,経過良好であった1例を経験したため報告する.【症例】80歳女性,お茶の出荷の梱包業務に従事しており,仕事中に転倒し受傷,近医より当院に紹介となった.来院時,肘関節可動域制限と上腕三頭筋の筋力低下があり,画像検査では肘頭の上腕三頭筋腱付着部に裂離骨片があった.suture bridge法による内固定を行い,術後3ヶ月で肘関節可動域制限なく,上腕三頭筋筋力は改善,仕事復帰した.術後12ヶ月現在経過良好である.【考察・結語】上腕三頭筋腱付着部肘頭裂離骨折は比較的稀な外傷である.治療法に関しては一定の見解が得られていないが,本症例は高齢ではあるものの,活動性が高く,確実な早期復帰の希望もあったため手術療法を行った.強固な固定により早期にリハビリテーションを開始することで仕事に復帰することができた.</p>

Journal

  • Orthopedics & Traumatology

    Orthopedics & Traumatology 73 (2), 229-232, 2024-03-25

    West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology

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