脂肪腫と異型脂肪腫様腫瘍の画像所見に関する検討

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抄録

<p>[はじめに]異型脂肪腫様腫瘍(ALT)は長径10 cm以上,深部発生が多いとされているが,脂肪腫(LPM)とALTの画像での厳密な鑑別は困難である.当院で加療したLPMとALT症例の画像所見について検討したので報告する.[対象]2018年1月から2023年1月の間に加療したLPM 109例117病変(男性55例女性54例),ALT 35例36病変(男性19例女性16例)を対象とした.平均年齢はLPM 61.9(22-89)歳,ALT 67.8(42-86)歳であった.[結果]長径の平均値はLPM 8.1 cm,ALT 13.6 cm,長径10 cm以上の割合はLPM 27%,ALT 69%であった.皮下発生の割合はLPM 58%,ALT 19%であった.長径10 cm未満かつ皮下発生はLPM 44%,ALT 14%であり逆に長径10 cm以上かつ深層発生はLPM 10%,ALT 36%であった.発生部位はLPM肩18%,背部16%,大腿15%等でALTは大腿61%,臀部8%と臀部~大腿が約7割を占めた.</p>

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  • CRID
    1390018672472961536
  • DOI
    10.5035/nishiseisai.73.285
  • ISSN
    13494333
    00371033
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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