手根管症候群と頸椎病変の関連

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抄録

<p>手根管症候群患者に対して術前に頸椎MRIを施行し,頸髄圧迫病変と手根管開放術後の症状改善の有無について調査した.対象は2011年8月から2021年9月に手根管開放術を行った50例65手で頸髄圧迫病変の有無とその男女比,年齢での比較,術後6ヵ月での症状改善の有無,手根管開放術後の頚椎手術歴について評価した.手根管開放術を行った50例中26例で頸髄圧迫病変を認めたがほぼ全例で症状改善を認めた.手術適応のある手根管症候群患者では頸髄圧迫病変が多い傾向があった.また,年齢での比較においては,65歳以上が65歳未満より頚髄圧迫病変の割合が有意に多かった.診断の際には神経症状や電気生理学的検査,必要であれば頚椎MRI検査を行い総合的に判断することが重要と考える.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018672472966656
  • DOI
    10.5035/nishiseisai.73.307
  • ISSN
    13494333
    00371033
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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