脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔後に両下肢運動感覚障害と膀胱直腸障害をきたし,化学性髄膜炎,腰部神経根炎の診断に至った1症例

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タイトル別名
  • Chemical meningitis and lumbar radiculitis following spinal-epidural anesthesia : a case report

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説明

<p>【背景】脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔後に両下肢運動感覚障害と膀胱直腸障害をきたした症例を報告する.【症例】46歳,女性.左股関節臼蓋形成不全に対して左寛骨臼移動術が予定され,脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔にて問題なく手術が行われた.術翌日より両下肢の運動感覚障害が出現し,頻回の髄液検査と画像検査,症状経過から除外診断的に,局所麻酔薬による化学性髄膜炎・腰部神経根炎の診断に至った.【考察】入念な原因検索により神経障害の原因を明らかにしたまれな一例である.脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔後の重篤な下肢神経障害の原因はさまざまであるが,その病態には化学性髄膜炎・腰部神経根炎が関与している可能性が示唆された.</p>

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