ボランティアと公共性
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- 入江 幸男
- 大阪大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Volunteer Activities and “Publicity”
- ボランティア ト コウキョウセイ
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説明
西洋、中国、日本における「公共」概念の歴史を踏まえて、我々は「公共」概念を「共同体的公共性」と「市民的公共性」の二つに区別することができる。共同体的公共性とは、「共同体ないしそれに関するものごと」という意味である。市民的公共性とは、「自由な討論」と「公開性(越境性)」が認められているということである。この市民的公共性は、社会正義ないし政治的諸価値が討論される場合には「政治的公共性」となる。ところで、ボランティア活動にとって、その活動についての自由な討論や広報活動は、本質的な構成要素であるので、ボランティアは、市民的公共性(とりわけ政治的公共性)の一部を構成することになる。また、市民的公共性の実現のためには、ボランティアの活動が不可欠である。なぜなら、国家(ないし地方自治体)は、企業と同じく営利組織であって私的であるからである。国家(ないし地方自治体)が公共的であるのは、それが自由で開かれた討論に参加し、ボランティア活動をするときである。したがって、市民的公共性を実現するための活動の主体を国家だけに求めることはできない。それを担うのは、ボランティアである。
収録刊行物
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- ボランティア学研究
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ボランティア学研究 1 (0), 37-56, 2000-10-31
国際ボランティア学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390018849716872960
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- NII論文ID
- 110008901905
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- NII書誌ID
- AA11514082
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- ISSN
- 24341851
- 13459511
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- NDL書誌ID
- 5902861
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- NDL-Digital
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可