UAV-LiDAR による大阪公立大学附属植物園の11 の樹林型のデジタル化

書誌事項

タイトル別名
  • UAV LiDAR digitization of 11 forest types in the Osaka Metropolitan University Botanical Garden
  • UAV-LiDAR ニ ヨル オオサカ コウリツ ダイガク フゾク ショクブツエン ノ 11 ノ ジュリンガタ ノ デジタルカ

この論文をさがす

説明

1950-60年台に、吉良竜夫博士らによって「日本を代表する11の樹林型」が、大阪公立大学附属植物園(旧大阪市立大学附属植物園)に造成された。この試みは、大規模な移植実験と捉えることが可能で、同じ環境で様々な樹種を比較でき、また温暖化の長期影響を評価できる貴重な研究機会でもある。それぞれの樹林型は、1978年から毎木調査が5年おきに行われているが、研究報告は少なく、研究者も含めて、その認知度は低い。また、各樹林型は、植栽後、ほぼ自然に任せて生育しているため、植栽木以外にも、自然に加入した個体も混交し、これらは毎木調査の対象になっていない。したがって、この貴重な研究素材を活かすためには、まずは、植栽木だけでなく、樹林型全域の現状を評価する必要があると考えた。近年、UAV-LiDAR(Unmanned Aerial Vehicle - Light Detection and Ranging)による測量技術や、機械学習による画像解析が発展しており、我々はこの技術を取り入れ、広域かつ高解像度の地形図、樹高分布図、樹冠地図、樹種分類図の作成を行なった。本論文ではこの取り組みを紹介する。同様の手法は、森林や緑地の現状評価に応用することが可能であろう。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ