書誌事項
- タイトル別名
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- Clinical psychology in manga: Good and evil depicted in Dragon Ball
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説明
本稿は,幅広い年代から支持を集める漫画において,善なる主人公の対局として描かれている悪が,主人公にとってなぜ必要であったのかを,ストーリーを追いながら検討することを目的とした。また,描き手と読み手とがともに持つ白昼夢としての漫画の役割についても論じた。漫画“ドラゴンボール”では,善なる主人公に足りないものを悪役が補っているという構造になっている。物語の登場人物をそれぞれ独立した人物として見ていると,主人公が善,その他の人物が悪という役割を担っているが,物語は全体としてバランスを取っているといえる。“ドラゴンボール”のストーリーは敵役が仲間として共闘するという展開が多いが,主人公が自分の足りなかった側面を,敵役を仲間にすることで補っていく,統合していく過程が描かれていると見ることができる。
収録刊行物
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- 人間文化研究:京都先端科学大学人間文化学会紀要
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人間文化研究:京都先端科学大学人間文化学会紀要 (52), 193-209, 2024-03-31
京都先端科学大学人間文化学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390018926629745536
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- NII書誌ID
- AB00033691
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可