VR空間での対話的な議論を想定した遠隔共同作業支援のための視線データに基づく熟練度推定

書誌事項

タイトル別名
  • Eye Tracking Based Skill Level Estimation for Assisting Remote Collaborative Work with Interactive Discussions in VR Space

説明

熟練度の異なる複数人での共同作業においては,作業者同士の作業に対する熟練度の差に起因するコミュニケーション齟齬が生じる可能性がある.こうしたコミュニケーション齟齬は作業の効率や質の低下につながる.本研究では,作業者の熟練度に応じた補足情報を作業中のユーザに提示することで,コミュニケーション齟齬の解消を目指す.本論文では,VR空間で行う詰将棋を題材に熟練者と非熟練者の視線移動のパターン及び注視箇所の違いを分析し,課題の回答開始から3秒間の注視点,視線移動量,将棋盤上で注視しているマスの分布の違いに着目した.注視点と視線移動量の違いに基づき抽出した特徴量をSVCにより学習した識別モデルにより,適合率=0.78,f-値=0.81の精度で詰将棋課題に対する熟練度を識別できる可能性を確認した.これにより,コミュニケーション齟齬を解消・低減する情報提示に向けた熟練度推定技術の確立を前進させた.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390019136783823616
  • DOI
    10.14923/transinfj.2023jdp7020
  • ISSN
    18810225
    18804535
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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