EWSを用いた気管支充填で救命した急性呼吸不全を呈した結腸気管支瘻の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Acute Respiratory Failure due to Colonobronchial Fistula Treated by Endobronchial Occlusion Using Endobronchial Watanabe Spigot (EWS)
  • EWS オ モチイタ キカンシ ジュウテン デ キュウメイ シタ キュウセイ コキュウ フゼン オ テイシタ ケッチョウ キカンシロウ ノ 1レイ

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説明

<p>結腸気管支瘻(colonobronchial fistula:CBF)は消化管と気管支の間の瘻孔により,重篤な肺炎を併発し致死的となる.</p><p>症例は75歳,男性.下行結腸穿孔により生じた左横隔膜下膿瘍に対し経皮ドレナージと抗菌薬投与を行っていた.治療中に横隔膜下膿瘍が左肺底区気管支に穿破し,便汁の流れ込みによる重症肺炎をきたした.急性呼吸不全と敗血症性ショックとなり,救命のため穿孔部腸管の切除,人工肛門造設に加え,便汁の気道への流入を防止するためEndobronchial Watanabe Spigot (EWS)を用いた気管支充填術を行った.気管支充填により便汁の流れ込みは消失し,術中から呼吸状態は安定し術後は肺炎の増悪を認めなかった.手術から約2.5カ月後に自宅退院となった.</p><p>CBFに対するEWSを用いた気管支充填術は有用である.</p>

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