脂肪付加広背筋皮弁(latissimus dorsi flap)による乳房切除後再建術
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- 冨田 興一
- 近畿大学医学部形成外科 乳房温存オンコプラスティックサージャリー・ワーキンググループ
書誌事項
- タイトル別名
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- Total Breast Reconstruction Using Fat-augmented Latissimus Dorsi Flap
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説明
<p>有茎広背筋皮弁はマイクロサージャリーを必要とせず,比較的容易かつ短時間で挙上できるなどの利点を有するが,乳房切除後の全乳房再建においては,しばしば組織容量が不足することが欠点である。脂肪付加広背筋皮弁は,広背筋皮弁内へ一期的に脂肪注入を行うことで皮弁容量を増大させる手法である。本法では,通常の広背筋皮弁では再建できない大きさの乳房や,従来の皮弁再建の適応とならないようなやせ型の患者においても全乳房再建が可能となり得る。さらに,乳頭温存乳房切除術後や,ティッシュ・エキスパンダーによる皮膚拡張を行うなど,皮膚の補充が不要である場合は,広背筋を筋弁として挙上することで背部の切開を回避することも可能となる。本稿では,脂肪付加広背筋皮弁による全乳房再建を行ううえで重要なポイントを述べる。</p>
収録刊行物
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- Oncoplastic Breast Surgery
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Oncoplastic Breast Surgery 9 (2), 44-52, 2024
一般社団法人 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390019204223707392
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- ISSN
- 24324647
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可