心外膜型ペースメーカー植え込み後に嘔吐を認めた超小型犬の1例

  • 草刈 雄登
    麻布大学附属動物病院 循環器・呼吸器科(内科・外科) 亀戸動物総合病院
  • 岩崎 健太郎
    麻布大学附属動物病院 循環器・呼吸器科(内科・外科)
  • 姚 静雅
    麻布大学附属動物病院 循環器・呼吸器科(内科・外科)
  • 青木 卓磨
    麻布大学附属動物病院 循環器・呼吸器科(内科・外科)

書誌事項

タイトル別名
  • Vomiting after Epicardial Pacemaker Implantation in a Toy Breed Dog
  • シン ガイマクガタ ペースメーカー ウエコミ ゴ ニ オウト オ ミトメタ チョウコガタケン ノ 1レイ

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説明

<p>1歳,体重1.1 kgのトイ・プードル,去勢雄が,失神および呼吸停止を主訴に夜間救急病院を受診したところ,第3度房室ブロックと診断され,ペースメーカー植込み術(PMI)を目的に麻布大学付属動物病院に来院した。ジェネレータの皮下への設置が不可能であることから,心外膜リードを選択し,ジェネレータを肝臓右側の肋骨に設置した。術後に虚脱や失神は消失したが,新たに嘔吐がみられるようになった。ジェネレータが腹腔内で変位した時点で嘔吐が解消したため,腹腔内に設置したジェネレータによる幽門の物理的圧迫が嘔吐の主因と考えられた。超小型犬におけるPMIの際には,ジェネレータが移動しないような固定方法や,胃の膨満を考慮した位置決定が必要と思われた。</p>

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