高濃度界面活性剤含有試料中の香料の定量分析法開発II—衣料用液体洗剤—

書誌事項

タイトル別名
  • Development of a Quantitative Analysis Method for Fragrances in a Sample Containing High Concentrations of Surfactants (Part II) — Liquid Laundry Detergent —

説明

<p>香料は,数百種類の成分(以下,香料成分)で構成され,衣料用液体洗剤等の製品に香りという製品機能を付与する.香りの品質管理において,設計通りの配合量(以下,賦香率)で製造されていることの確認や,製造トラブル時の原因解明の際に,香料を網羅的に抽出し分析する必要がある.これまでに著者らは,高濃度の界面活性剤を含む柔軟仕上げ剤(以下,柔軟剤)の香料定量法として,ケイソウ土カラムを用いた前処理法とGC/MS測定を組み合わせた分析方法を開発した.しかし,本手法を高濃度のエーテル系非イオン性界面活性剤を含む製品の代表である衣料用液体洗剤に適用した場合,エマルション形成の抑制が不十分等の理由により香料の回収率低下が確認された.そこで,試料量や添加する塩の種類等の試料負荷方法を検討し,回収率と繰り返し再現性が共に良好な定量分析法を開発した.本方法により,液体洗剤の賦香率を精度よく定量することが可能になった.</p>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 73 (6), 289-295, 2024-06-05

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (1)*注記

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