Over-the-scope clipによる固定を併用した内視鏡的食道ステント留置術

  • 加藤 恒孝
    福島県立医科大学附属病院 内視鏡診療部 福島県立医科大学 消化器内科学講座
  • 引地 拓人
    福島県立医科大学附属病院 内視鏡診療部
  • 中村 純
    福島県立医科大学附属病院 内視鏡診療部 福島県立医科大学 消化器内科学講座

書誌事項

タイトル別名
  • ENDOSCOPIC ESOPHAGEAL STENTING WITH OVER-THE-SCOPE CLIP FIXATION

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説明

<p>悪性食道狭窄に伴う食道通過障害や嚥下困難感は,患者の栄養状態や生活の質のみならず,生命予後にも影響する.そのような患者の中で,切除不能な場合には,金属ステント留置術が選択肢の1つとなる.ステント留置で通過障害が改善し,栄養状態が改善すれば,化学療法を施行できることで生命予後が延長する可能性がある.しかし,狭窄が軽度である患者や食道胃接合部に病変がある患者では,ステントが胃内に逸脱することが危惧される.したがって,ステント逸脱リスクがある悪性食道狭窄の患者では,逸脱の予防策を考慮したステント留置術が必要である.本稿では,強い組織把持力を有するover-the-scope clipを使用し,食道ステントと食道壁を固定することで,ステント逸脱を予防する内視鏡的食道ステント留置術の手順ならびに手技のコツを解説する.</p>

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