UBE/BESSを至適灌流圧で行う条件の検討

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  • Optimal perfusion pressure in UBE/BESS

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<p>Unilateral Biportal Endoscopy(UBE)/Biportal Endoscopic Spine Surgery(BESS)は2つのポータルを同側に作成し,灌流下に行う脊椎内視鏡手術である.灌流液を使用するため硬膜外に水圧がかかることによる合併症の報告があり,圧管理は安全な手術に必要である.UBE/BESSによる腰椎手術の灌流圧を計測し,安全域を定義検討した.</p><p>腰椎椎間板ヘルニアに対し手術を行った8例を対象とし,内視鏡はSmith&Nephew社ランバースコープ,灌流液は生理食塩水2,000 mlのバッグを用いて自然落下で手術を行った.灌流液バッグの高さの変化とポータルからの排液の有無,それぞれに伴う灌流圧の変化を計測し,50 mmHg以上を危険域とした.</p><p>灌流液バッグと術野の高低差が大きいほど灌流圧は上昇し,ポータルが閉塞して排液が阻害されるとより著しい圧の上昇を認めた.灌流液バッグの高さが60 cmを超えた閉塞例では圧が危険域に達する症例を認めた.</p><p>ポータルから十分な排液が得られていること,灌流液バッグの高さを上げすぎないことが,安全に手術を行う必要条件であると考えられた.</p>

収録刊行物

  • Journal of Spine Research

    Journal of Spine Research 15 (8), 1053-1058, 2024-08-20

    一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会

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