脳表にガドリニウム増強効果を伴う単一の皮質下白質病変で発症した多発性硬膜動静脈瘻の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Multiple dural arteriovenous fistulas showing isolated subcortical white matter T<sub>2</sub> hyperintensity with gadolinium enhancement

説明

<p>症例は44歳男性.左上肢の脱力発作で始まる2回の全身痙攣があり,MRIで右中心前回皮質直下白質に局所性T2延長領域を呈し,周囲の脳表に一部ガドリニウム増強効果を認めた.レベチラセタムで発作は消失し,他に神経学的異常はなかった.炎症性疾患を疑ったが,HLA-B54/Cw1を認めるものの発熱や皮膚病変はなく髄液の細胞数やIL-6値は正常であった.MRIで病変対側の脳表にわずかなflow voidsを,CT angiographyで皮質静脈の早期描出を認め,脳血管造影で右高位円蓋部を含む計4ヶ所に動静脈シャントを同定した.血管塞栓術を施行し病変は縮小し,以後痙攣の再発はない.</p>

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参考文献 (19)*注記

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