人型ピクトグラムの形態における『不気味の谷』現象と状態・特性不安度の関連
書誌事項
- タイトル別名
-
- The “uncanny valley” phenomenon in the form of the human-forms pictogram and state and trait anxiety levels
説明
<p>ピクトグラムとは、不特定多数の人々が利用する公共交通機関や公共施設等において、文字・言語に頼らず対象物、概念または状態に関する情報を提供する視覚記号である。しかし標準的な人型ピクトグラムの中には、恐怖を与えるべきでない場面で「怖い」という印象を与える、ピクトグラムの目的と印象が一致していないものが存在する。デザイン史においては、ピクトグラムの起源とされるISOTYPE(アイソタイプ)から今日に至るまで、抽象度が異なる多様な人型ピクトグラムが制作されてきた。一方、ロボット工学の分野では、人型ロボットと人間の類似度が極めて高い地点で、人型ロボットへの親和度が急激に転落する『不気味の谷』現象が起こることが報告されている2)。そこで本研究では、『不気味の谷』現象に着目し、人型ピクトグラムから受ける印象は抽象度が関連しているという仮説を立て、人が恐怖を感じるグラフィックエレメントを明らかにすることを目的とした。その結果、恐怖感を喚起する人物ピクトグラムの図形要素としては、「肩が真っ直ぐでない」、「首が長い」、「胴・腕・首に細さがある」、「全体のシルエットに安定感が無い」などが明らかになった。</p>
収録刊行物
-
- 日本デザイン学会研究発表大会概要集
-
日本デザイン学会研究発表大会概要集 71 (0), 122-, 2024
一般社団法人 日本デザイン学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390020242780550016
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可