Social Entrepreneurship in Collaboration: Rediscovering the Concept of Social Extrapreneurship

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  • 協働におけるソーシャル・アントレプレナーシップ : 社際企業家活動の再発見
  • キョウドウ ニ オケル ソーシャル ・ アントレプレナーシップ : シャ サイ キギョウカ カツドウ ノ サイハッケン

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本研究は,協働によって創生されたソーシャルビジネスにおける,ソーシャル・アントレプレナーシップの解明を試みるものである。また同時に,協働とソーシャル・アントレプレナーシップの議論の中で登場してきた関連概念が混乱状態にあることにも着目して,これらの概念関係(構図)についても明らかにする。ソーシャル・アントレプレナーシップの視座に基づく協働研究は近年になって散見されるようになってきたが,ミクロレベルのプロセスについて理論的に明らかにされていない。一方で,協働に着目したソーシャル・アントレプレナーシップ研究についても,十分に理論化されてきていない。そのような中で,本稿では金井が提唱してきた,社際企業家,企業家活動Ⅰ,企業家活動Ⅱという概念やその考え方を援用することで,協働によるソーシャル・アントレプレナーシップの概念化を目指すものである。具体的には,事例分析を通じて,協働を担うソーシャル・アントレプレナーシップとして社際企業家活動を捉え,集合的ソーシャル・アントレプレナーシップなどの関連概念を引き合いに出しながら,企業家活動Ⅰ・Ⅱとの関連性,およびそれらのプロセスと機能について分析した。その結果,協働創出ステージでは,集合的ソーシャル・アントレプレナーシップが中核となる企業家活動Ⅱが必要であり,ビジネス展開ステージでは,正当化行動が中核となる企業家活動Ⅰが求められることが判明した。またソーシャル・アントレプレナーの集結によって,社際的企業家活動の機能が発揮されていることも明らかにした。

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