Foreign Accent Syndrome について

  • 東山 雄一
    横浜市立大学医学部神経内科学・脳卒中医学

書誌事項

タイトル別名
  • Foreign Accent Syndrome

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説明

Foreign accent syndrome(FAS)とは,同じ母国語を使用する第三者が“外国語のようだ”という違和感をもつような発話異常を特徴とした症候群である。これまでに100 例以上の報告がなされており,構音の歪みや音韻性錯語などの分節素の障害や,高低・強弱・リズム異常などの超分節素の障害が特徴とされている。脳卒中以外にも様々な原因疾患で生じることが知られており,その責任病巣については左中心前回など左半球による報告が多いが,右半球や脳幹,小脳病巣による報告もあり多様である。このように,FAS は原因も病巣も様々であることから,そもそも“症候群”として扱うほどの一貫性や普遍性があるのか,構音障害や発語失行との異同についてなど未解決の問題が山積している。そこで,本講演では主に国内外のFAS 既報告例を通して,FAS の特徴や発現機序,神経基盤などについて概説を行う。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390020288637900800
  • DOI
    10.11219/jjcomdis.40.3_191
  • ISSN
    18847048
    13478451
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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